第11話「時の過ぎ行くまま」 最終話「我が心の歌」

要約すると、オチはだいたいきれいにまとまって良かったが、筋が通っているようで通っておらず何が言いたいのかがあいまいで、まほろ1期終盤に見た全体的な盛り上がりにも欠けたと思う。
/*
最近の最初から問題提起する気満々のアニメでは比較的気持ちの良い幕引きだった。
エンディングを「夏色のカケラ」ではなく、劇中でもヒカリやアカリがハミングしていた「キミニアエテ」(川澄綾子清水愛)にしたのは良かったと思う。
ただ、単に伏線の消化なのかどうかはわからないが最後に写真を出した意図がわからないし、最終話予告のタケルが描いた理想の未来でアカリとの子供がいたのは蛇足ではないかと思った。そして何よりも劇中では「寂しい」とばかり主張しているので「醜くも美しい世界」とは何だったのかがよく分からなかったし、タケルの独り善がりという点では考えようによってはエヴァ最終回に通ずるものがあったような気がする。
それに、アニメ版の「ぴたテン」のように最後に戻ってくるようなことはなく「ヒカリ&アカリと逢う前の元通りの生活に戻ったと言えばそれまでだが、そうでもなくみんな前に進んでいる」と言いたそうな、題意とは関係のないよく分からない終わり方でこぎれいにまとまったのだが、とりとめて作品に引き込まれる魅力や「うぉっ?」と思えるようなGAINAXらしいヒネリが足りないというかヒネリを足す以前の問題でもあるように思え、物足りなさも感じた。まあ「ぷちぷりユーシィ」のオチに近いかな。
意外なキャラが変身って・・・アイオニオスだったのかよ。そんなに意外じゃないと思うんだが。
(蝶個人的な感想おわり)←さすがATOK
*/