戦国自衛隊1549

半村氏の原作も原作映画も見てないけど、な ん だ こ れ は ?
アメリカ人が「新兵器の実験」の一言で済ますところを、太陽フレアの出す電磁波とプラズマによる機器の破損を防ぐシールドの実験としたのは日本人らしいが、動作原理が怪しすぎる・・・。
そして織田信長になりすました的場氏も理解不能だ。富士山の噴火に作用するような深さまで(およそ数km?)を、わざわざ富士山からやや離れた山の山腹で掘ったのも凄すぎる。弾薬の補給は? 石油精製工場を造るための資材はどこから? 石油精製工場を稼働させるための燃料は? 原油はどこから? そして、なぜ爆弾の投入口が城の最上階に? 核爆弾の数倍の威力のエネルギー源って? 爆弾投下前に先に発射したミサイルには何の意味が?
もちろん自衛隊の連中もとんちんかん。センサの線が切られて侵入されたり(普通はそういうのも異常として検知するはずだが)、謀反を予見して実弾を持っていったのにそれに対する作戦はなかったり、対戦車ミサイルで戦車があっさりとに木っ端みじんになったり、おそらくケプラー材だと思われる防弾チョッキで日本刀も防いだり、自衛隊の演習プログラムが演習直前に書き換えられたり・・・。
しかもタイムスリップ系のSFではありがちな、時間の自浄作用で歴史は変わらないという結論に達していたが、なら戦いを挑まずに静観していればよかったのでは?


あの有名人が!みたいな話の流れはおもしろいのだが・・・。やっぱローレライみたいに原作読まないとわからないことが多すぎるのかな。検索してわかったけど、やはり(前回の話だが)映画版ではかなり無理な設定に変更されているようだ。原作は上に挙げたような矛盾点が生じない細かい設定があるらしい。