マジシャン

いつも通り、テンポが良く、物語にグイグイ引き込まれる心地よさがある。巻末コラムにもあるとおり松岡氏こそがマジシャンかとも思えた。あまり救われないラストだったが、劇中のトリックや専門用語、クライマックス以降のどんでん返しには圧巻された。
ただ、善人は完璧な人間でいようとし、悪人は悪を貫き通していて両極端過ぎると思った。